ある週末の夜、ふとスマートフォンに届いていた通知を開いてみると、そこには「ご利用可能なANAマイルのお知らせ」という件名のメールが届いていました。
ANAといえば日本を代表する航空会社のひとつ。とはいえ、私はここ数年飛行機にほとんど乗っておらず、ANAのクレジットカードも持っていないため、「ん?自分がマイルを持っていた記憶はないけど…」と、半信半疑でメールを開いてしまいました。
「失効マイル7,500」!?それ、ホントに自分宛?
メールを開くと、黒地に白文字のインパクトある見出しで「ANAマイル失効速報」と書かれ、さらに赤字で
“緊急!マイル失効の危機”
というメッセージが大きく表示されていました。その下には、
2025年7月21日に 7,500マイル が失効予定
との記載も。
一見すると、公式からの重要なお知らせのように思えてしまいそうな内容ですが、ここでようやく冷静になり、自分の状況を振り返ってみました。
実際に届いたメールはこちら

飛行機乗らない私にマイルが!?違和感の正体とは
私自身、ANAの会員登録をした記憶はあるものの、ここ数年は飛行機を使う機会もなく、ANAカードも所有していません。
マイルが貯まるような機会すらなかったはずなのに、なぜか「7,500マイルが失効する」と言われても、正直ピンと来ませんでした。
これはおかしい。そう感じた私は、メールの中身をじっくりと確認することにしました。
アドレスに注目!「公式らしさ」の罠を見抜け
まず注目したのが、メールの差出人アドレスです。表示上は「ANA公式サービス事務局」となっていましたが、実際のアドレスを確認すると、
Ana.andy01@icaei.com
という、ANAとは関係のなさそうなドメインから送られているものでした。公式ならば「@ana.co.jp」などのドメインが使われるはずです。
また、メール本文の表現もどこか煽るような印象があり、「いますぐマイルを使用する」などといったボタンが設置されていて、思わずクリックさせようと誘導してくる構成になっていました。
この時点で、「これは詐欺メールだ」と確信しました。
フィッシング詐欺のカラクリ:巧妙な偽装に注意!
こうしたメールは、フィッシング詐欺と呼ばれる手口の一例です。実在する企業を装い、ユーザーに偽サイトへ誘導して、IDやパスワード、場合によってはクレジットカード番号まで入力させようとします。
ANAやJAL、Amazon、楽天など、有名な企業を騙るケースが増えており、特に「ポイントが失効する」「会員資格に問題がある」「ログインが必要です」といった緊急性を持たせた文面が多いのが特徴です。
マイルやポイントといった「見えにくい資産」に絡んだ通知は、特に注意が必要です。
見破れ!詐欺メールチェック5ヶ条
今回の体験を通じて学んだ、詐欺メールを見抜くためのチェックポイントをまとめてみました:
- 差出人のメールアドレスを確認する
- 表示名だけでなく、実際のアドレスに「@ana.co.jp」などの正規ドメインが含まれているか確認。
- 不自然な日本語や誤字脱字がないかを見る
- 最近の詐欺メールは巧妙ですが、微妙な文法ミスや不自然な言い回しが残っていることも。
- リンクをクリックせず、公式サイトに自分でアクセスする
- メール内のボタンではなく、公式アプリや検索からANAサイトにアクセスし、同様の通知があるか確認。
- マイルやポイントに心当たりがあるか冷静に考える
- ANAマイルを実際に使っているか、自分の生活を振り返って確認しましょう。
- セキュリティソフトやメールフィルタを活用する
- 迷惑メール自動検出機能をオンにすることで、詐欺メールの受信を減らすことができます。
もしやっちゃったら?被害を最小限に抑える術
もしうっかり詐欺メールのリンクをクリックしてしまい、個人情報を入力してしまった場合は、すぐに対応が必要です。
- パスワードを即時変更する(同じパスワードを使い回している場合は他のサイトも)
- クレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード会社に連絡し利用停止や再発行を依頼する
- 最寄りの警察署や「フィッシング対策協議会」などへ通報する
一度被害に遭ってしまうと、金銭的被害だけでなく、精神的なショックも大きくなります。早めの対処が肝心です。
詐欺を疑え!違和感こそ最大の防御
今回の「ANAマイル失効通知メール」、一見するとそれらしく見えるメールでしたが、冷静に読み解いていくと、怪しい点が次々に見つかりました。
インターネット上には便利なサービスがあふれている一方で、詐欺の手口もますます巧妙になっています。だからこそ、「お得」や「緊急」「失効」といった言葉には特に注意し、冷静に判断する目を養うことが大切です。
本記事で紹介した詐欺対策ポイントまとめ:
- ANAマイルを利用した記憶がない場合、まずメールを疑う
- 差出人のメールアドレスを確認し、正規ドメインかを見極める
- メール内リンクをクリックせず、公式サイトに直接アクセスする
- 少しでも違和感がある内容は、他の情報源と照らし合わせて確認する
- 個人情報やパスワードは、信頼できる場所以外には入力しない
- 不審なメールは迷惑メールとして報告し、放置せず削除する
あなたも、もし似たようなメールを見かけたら、すぐに開かず、一呼吸おいて確認してみてくださいね。自分の感覚を信じることが、最もシンプルで有効な防御手段です。
安全なネット生活を送るために、今後も注意深く情報を見極めていきたいと思います。





